企画展「ベリーマキコ・石橋志郎 ふたりの視点 Their point of view from KYOTO」を、京都画壇を代表する日本画家・竹内浩一先生が見に来てくださり、「ええなあ」と盛んにつぶやいておられました。著名な日本画家も うならせる作品の数々、皆様もぜひご覧ください。
2021年10月30日土曜日
2021年5月20日木曜日
大三島出身のアーティストをご紹介する部屋の展示が変わりました #おうちでバリミュ
大三島美術館には大三島出身のアーティストをご紹介する部屋があり、彫刻家 多和圭三氏と油画 村上佳苗氏の作品を展示しています。
多摩美術大学の教授をつとめ(現在は退官)、東京国立近代美術館にも作品が収蔵されている多和圭三氏の作品は、鉄を素材に制作されています。大三島美術館で展示している作品は、ごく小さい作品ですが、一人では持ち上げることが難しいほど重いものです。
表面には叩いて叩いて創り出された跡が浮かび上がっています。
今回は、村上佳苗氏の作品を展示替えしました。昨年はコロナウィルスの影響で作家が大三島に帰って来れなかったことで展示替えを行えませんでした。今年も状況が変わらないのでリモートでやり取りしつつ、およそ1年半振りに展示を替えました。
去年、今年で制作された新しい作品も展示しています。
「霧」2019年
↓ 大三島美術館の庭から鷲ケ頭山方面を見たところ。山頂はほとんど見えない。


ものの15秒ほどの間に、どんどん霧が流れていきます。
村上佳苗氏の、大三島をテーマにした作品は独特の雰囲気、色合いを持ちますが、
素人写真では なかなか伝わりづらいものです。ぜひ、本物を見に来てください。
5月末で臨時休館は終わる予定です。
大三島の景色を楽しむには晴れた日でないと、ということはありません。
雨の日でないと見られない景色もあります。梅雨のこの時期ならではの景色もあります。
雨の日のご来島の時は大三島美術館で、ゆっくりお過ごしください。
村上佳苗氏の描く大三島を見る → 「日本画の どうぶつえん」で動物の表現を楽しむ
→ 休憩室の壁一面窓から霧の立つ風景を楽しむ → 田渕俊夫記念展示室
※田渕俊夫先生の常設展示はここ大三島美術館だけ!
雨の日ならではの大三島をお楽しみください。
学芸員 稲葉
2021年5月10日月曜日
「日本画の どうぶつえん」始まります2 #おうちでバリミュ
“目”の次に注目してほしいポイント、“毛”。
ふんわり塗った胸の毛。
毛の重なりをかっちり描き込む。

展示作品の動物たちには白い毛がたくさん。白い毛の描き方も いろいろです。
動物の描き方は様々です。
「スケッチは とても大切。スケッチを重ねたうえで描かれた動物の毛は生えている」と、
美術大学の先生から伺ったことがあります。
ご紹介したものは、何の動物のどこの毛か、どれだけ繊細な描き方か、動物全体を見たら どんな印象をもたらす効果があるのか、実際に見に来てください。
ご紹介したものは、何の動物のどこの毛か、どれだけ繊細な描き方か、動物全体を見たら どんな印象をもたらす効果があるのか、実際に見に来てください。
その他に ぜひ、見てほしいのは、
よく見ると、下に金が塗ってあります。この金が効果的。
この展示で見られるのは
・身近にいる動物
・動物園に行かないと会えない動物
・そこまで身近ではないけど自然豊かな場所で見られる動物
などの他に、ある生き物に関わる作品を展示しています。
続く。
学芸員 稲葉
2021年5月2日日曜日
岩田健母と子のミュージアムより #おうちでバリミュ
岩田健母と子のミュージアムのエントランスを抜けると、彫刻庭園のような空間にのびのびと過ごす彫像たちが来館者を迎えてくれます。
「母と子」を主題に、母と子が顔を見合わせて微笑み合っている像や、目を輝かせてこちらに何か話しかけているような少女の像、空を見上げる母子の像など、44点の作品が収蔵されています。
なぜ、岩田先生は、母子像や子供の作品を制作されたのか。
それは戦争により、多くの母親が受けた悲しみを戦争を知らない世代に伝えたいと思ったからです。
ご自身も戦争を体験し、お兄さんを亡くしました。
お兄さんの戦死を知った時の涙を流さずとも深い悲しみを堪える母親の姿が忘れられないと言います。
何気ない日常の中にある多くの幸せなひと時を忘れてはいけない、と思わされます。
岩田ミュージアムは作品を説明するのはタイトルのみで、キャプションは最小限に抑えているのは、見る人それぞれが持っている母や子への想いや記憶と重ねてほしいと岩田先生が思っているからだと、私は思っています。
作品を「彼ら」と呼ぶ岩田先生。作品はご自身の想いを宿した分身なのかもしれません。
岩田先生の様々な人生経験を経て生み出された作品たちは、岩田先生の想いを継ぎ、お母さまやお兄様と過ごした掛け替えのない時間の記憶の一端を作品に投影した存在なのだと思います。
ぜひ、じっくり作品と向き合っていただき、一つ一つの作品にある物語を想像してみてください。
そして岩田ミュージアムには、建築の楽しみ方もありますよ!
設計は建築家の伊東豊雄さんです。岩田先生の「自分の作品は自然の中に置きたい」との希望から、伊東さんはミュージアムのコンセプトで桜の木の下に幔幕を張り、人々が過ごす様子をスケッチにしました。幕を張るだけで特別な空間になるのが一つの理想の建築と語る伊東さんは、岩田ミュージアムにそのイメージを反映させました。
完成した建築は壁を円形にまわし、庇があるだけのとてもシンプルな建築です。
特徴的な半屋外の空間からは、周りの山々や空、木造校舎の屋根が切り取られるように見ることができ、鳥の声や波の音、気持ちの良い風を感じることができます。
芝生やベンチに腰を掛けながら、彫像と一緒に過ごしていると、とても心地よいです。
この建築が自然と調和しながら、岩田先生の世界観を護っているのだと思います。
そんな見どころ、過ごしどころが満載な岩田健母と子のミュージアム。
現在、コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休館となりますが、ミュージアムが再開されましたら、どうぞ穏やかなひと時を感じにいらしてください。
※作品の写真撮影はご遠慮ください。
2021年5月1日土曜日
「日本画の どうぶつえん」始まります #おうちでバリミュ
臨時休館中のため、まだご覧いただけませんが、館蔵品展「日本画の どうぶつえん」始まりました(8月1日まで。鳥多め)。
写実的な作品が多いのですが、「絵に描くこと」と写真とは何が違うでしょうか。
2021年4月14日水曜日
2021年4月4日日曜日
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