2018年8月5日日曜日

美術館を遊ぶ、美術館で遊ぶ。その1

大三島美術館の夏休み恒例企画「美術館を遊ぶ、美術館で遊ぶ。」が今年も始まっております。
第一弾は7月21日(土)「ヒカリのけしき」。
今年で4回目になります田嶋茂典先生によるヒカリ系の「あそび」です。


今は館蔵品展「ある風景 有吉かな子・木版画×現代日本画」を開催中です。美術館で展示している所蔵作品をしっかり見てもらえる遊びにもなっています。


あそび のカードを使って、いろいろな風景を探します。
正解は一応ありますが、見る人が「これは○○を描いている!」と感じるならば、それも正解です。


今年は大三島美術館の目玉作品のひとつ、「火の島」(加山又造)で遊びます。
まずは「火の島」を1分間じっくり見つめた後、感想を「ひと言」で言い表します。見たこと、感じたこと、形について、色について、なんでもオッケーです。「赤い」「グラグラしてる」「けむり」「ドロドロ」「爆発してる」・・・・いろいろな ひと言が出ました。


次に「火の島」の線に注目です。大迫力の画面には魅力的に うねっている線が実にたくさんあります。その線を空中でなぞってみます。ガラスから離れて空中に指でたどると、意外に難しかったりします。


「火の島」の線を今度はロープで表現してみます。これが今年のヒカリ系あそび のお楽しみでした。太さと長さの異なるロープをたくさん用意したので、好きな線を好きなロープで現してみます。


ロープは白いので、そこへ色をつけてみます。
好きな素材を選んで・・・




プロジェクターで映写すれば素敵な作品になります。






今年のヒカリ系の あそび も大変楽しいものになりました。
学校団体さんや、10人程度まとまった人数で事前に申し込んでいただければ、学芸員が
この遊びを再現しますので、遊びにきてください。


「大三島美術館では夏休みにヒカリ系のあそび ができる」ということを恒例にできたら いいなぁ、と思っています。


学芸員 稲葉