2014年10月25日土曜日

長野ヒデ子先生が大三島美術館に来てくれました!

10月5日(日)、ついに長野ヒデ子先生が大三島美術館に来てくれました!

長野先生 IN 大三島美術館


 
しかし、同時に台風も来てしまいました・・・・。 10月4日(土)も6日(月)も大丈夫だったのに、
5日(日)だけっ!

学芸員は4日(土)の晩から台風の進路予想図と にらめっこでした。
警報が出てしまったら どうしよう(泣)。 
なんとしても、中止にしたくなかったのです!!
自然の猛威を前にして何もできないのですけどね・・・。

なんとか中止は免れましたが、やはりキャンセルが沢山 出てしまいました。
でも、やって来られた方たちが参加してくれたりで、41名の皆さんと長野先生で楽しい時間を
作れました。台風の中、来てくれた皆様、本当にありがとうございました。



そして、台風のせいで来られなかった皆様、残念ですが原画展は11月3日まで やっております。
ぜひお越しください。


まずは、ワークショップ「たいこさんトコトコ」です。
伯方島から来てくれた『創作クラブ Grian』さんが考えてくれた、「せとうち たいこさん」作り。
じぶんらしく、大好きな「たいこさん」を作ります。
まずは、作り方をよく聞いて・・・


うしろには、伯方児童館や大三島保育所、上浦保育所の みなさんが作った
「せとうち たいこさん」が泳いでいます。
さあ、今日の みなさんからは、どんな「たいこさん」が飛び出すでしょうか?

さあ!!創作の開始だっ!! と いきたい ところですが・・・・


              やっぱり長野先生との記念撮影は欠かせませんでした。
              お気持ち、よお~く分かります。

                 「たいこさん」の カタチ を 切り出して・・・・


             

                  これは、ウロコです。きれい ですね。 



Grianさん、準備から制作指導、アドバイスや制作補助まで、たくさんのご協力、ありがとうございました。感謝、感謝です。



いつのまにか長野先生!!「たいこさん」とお揃いです。 どこから出てきたのか、ずっと見ていた
はずの私にも分かりませんでした。




             大人も子ども も「たいこさん」作りに集中してくれました。
絵本の世界と自分が つながれたでしょうか? 「たいこさん」も長野先生も、人を惹きつける魅力が
いっぱいです。

   
 




みんなの「たいこさん」が美術館で泳ぎます。今も元気に泳いでいるので、みなさん、ぜひ見に来て
ください。



さて、「たいこさんトコトコ」= 「たいこさん」作りが終わったら、みんなで作った「たいこさん」と一緒に「タイの たいこさん」を歌って踊りました。
中川ひろたか さん作曲、長野ヒデ子先生 詩・うた の「タイの たいこさん」。
とってもカワイイ歌でCDも出ています。
先生の歌声は やさしくて ふわふわ していて、耳に心地良いです。



 
     体も動かしましょう。たいこさん をまねした、ひれ(私たちは手ですね)をゆ~らゆら・・・




        さいごに、長野先生から みんなの 「たいこさん」 の感想を聞きました。 
        ステキだって 言ってもらいましたよ。


記念撮影をして、ワークショップ 「たいこさんトコトコ」 は終了です。
Grianさん、本当にありがとうございました。楽しい時間はあっという間に終わってしまいました。



ちょっと休憩。 そのあとは、講演会です。ワークショップに参加できなかった人も たくさん集まってくれました。
(ちょっと先生が遠い・・・)




         みなさん、聞き入っています。私も仕事を横に置いておきたかったです。




講演会、といっても、長野ヒデ子先生の講演会。難しいお話なんてありません。先生ご自身による
紙芝居上演もあったり、とても楽しかったです。

    長野先生の作品には、 おいもさんたち が登場することが多いなぁ、と思っているのです、
    どうなんでしょう ?
   
    
    私は たまごちゃん が好きです。




さて、ここでスペシャルゲストの登場です。
京都大学名誉教授 内藤正明 先生です。環境についてのプロフェッショナルで、工学博士。
地球に優しいことを考えておられます。

なぜ、そんな凄い先生が大三島美術館の、しかも絵本原画展に いらっしゃったのか?
長野ヒデ子先生が誘ってくださったから なのですが、絵本作家と工学博士の接点ってナニ??


長野先生の作品では、さといも さんや、ながいも さんが、コロコロ山から転がってきて、お池に
じゃっぽーん!!と入るのですが・・・。

工学博士は、「芋が斜面を転がって、しかも上手く池に入るには、斜度が・スピードが・etc・・・」と
考えてしまうそうです。

          ・・・ほぉっ~~。面白い!おもしろ~い! そんな絵本の捉え方。
         私には とっても新鮮でした。



 たくさんの時間は取れなかったのですが、絵本はタテへヨコへと どんどん世界を広げていくことができる魅力にあふれていることが実感できました。
大三島美術館も そんなふうに、いろいろな分野と繋がりを広げていきたいと思いました。



ほかにも、長野先生のお嬢さん(音楽大学の先生です)との共著のお話など、書ききれないほど
魅力的な話がたくさん ありました。



講演会の終了後は、サイン会もありました。
原画展もたくさんの人に見てもらえて、展示会場で先生とお話できたラッキーな方もいらっしゃいました。

長野ヒデ子先生、Grianさん、内藤先生、参加してくれた皆様、楽しい時間を大三島美術館で
過ごしていただけたでしょうか。

原画展はあと少しで終了ですが、これを機会に、「美術館って楽しい場所。堅苦しくなんかない」と
感じていただければ嬉しいです。

絵本の力って 素晴らしいと、改めて実感できた1日でした。

学芸員 いなば